販売や営業の強化は業種を問わず、今やあらゆる企業で行われていますが、郵便局もその一つ。
民営化になったこともあり、これまで以上に危機感を持って業務にあたりたいということで、先日は兵庫県摂丹地区の勉強会でセミナー講師として講演の場をいただきました。
カウンター越しの営業スタイルに必要なノウハウとは?
休日にもかかわらず、会場には200名近い参加者が来場。
登壇前から熱気ムンムンで、意欲や関心の高さを感じました。
郵便局といえば、ほとんどがカウンター越しの「待ち」の業務スタイル。
その上に、小売店と違って来店されるお客様は「何かを買いに行く」といった意識があまりありません。
そういった中で、
どうやって商品やサービスの興味付けをしたらいいのか?
話すきっかけはどうすればいいか?
価値の訴求は?
他との差別化はどこにあるのか?
といったことを突き詰めて考えていく必要があるんですね。
今回は店頭での接客販売経験からコミュニケーション技法や効果的なPOPの書き方、また他業種で効果的だった販売技法など盛りだくさんの内容で2時間お話しさせていただきました。
お客様の購買欲求が起こる「場所」を知ることで売り方が変わる
実は、モノを売るには力を入れるポイント(場所)があります。
消費者が購買欲求を起こす「場所」です。
このポイントを間違うとどれだけ頑張っても効果は出ません。
郵便局の場合、別の要件で来られたお客様にいきなり保険を勧めても確率的にはそれほど成約率は高くないと思います。
そう考えると、お客様はカウンターで決して購買欲求が起こるわけではないということです。
だから、お客様がカウンターに来る前に勧めたいものを意識させることができるかどうかが成果を上げるカギを握ってきます。
そう。勝負はカウンタで接客する前にあります。
そこ(その場所)で何を表現するのかで大きく成果は変わってくるのです。
(カウンターでいきなり保険を勧めても加入してくれる人は、実はすでに関係性が出来上がっている場合が多い。このことからも勝負所はカウンターでのトークだけでないことがわかると思います)
この消費者心理を考えた上での営業のポイント(勝負所)とそこでいかに購買欲求を起こす表現ができるのかということに重点を置いて、いろんな販売事例を挙げてお話しさせていただきました。
同じ商品でも売り方が変われば成果は全く違ってくる
終了後は、予想以上に好評で帰り際もたくさんの人に囲まれビックリ。
皆さんそれぞれ顔を上気させ、質問や感想を熱く語っていただき大変嬉しく思いました。
歴史のある業種、旧態依然とした業種、また成長期を過ぎ衰退期にある業種などは、実はちょっとした体制や技法を取り入れることで、とてつもなく大きな変化を生むといったことが多々あります。
また、郵便局に限って言えば、地元に密着していること、誰でも気軽にサービスを受けやすいこと、扱っている商品やサービスがたくさんあるといったメリットも見逃せません。
これらをどう生かすのか?
それらはそこにいる人たち一人ひとりの意識や取り組みが大事になってきます。
仕事に刺激を注入するのは自分自身です。
そして、自分が楽しめば、周りにもそれは伝染します。
是非、この機会に新たな一歩を踏み出し、日々の仕事を楽しんでもらえたらなと思います。
郵便局が変わると地域は盛り上がりますよー(笑)
ということで、みなさん一緒に頑張りましょう。
コメントをお書きください